2026.03.07 353 7
偏光
[Verse 1]
ねぇ、あの夜君が零した
「怖さは進化の前兆」だって
曖昧な理論みたいに
胸の深層で反芻してる
季節は何度も位相(いそう)を変え
色温度だけが残った
選択という名の誤差を
抱えたまま 今も歩く
[Pre-Chorus]
未完成の輪郭線に
静電気みたいな熱が走る
[Chorus]
ただ、偏光する衝動を
偽装せずに掲げたい
揺らぐ確率未来さえ
再構成するほどに
痛覚ごと肯定して
深紅未満の光へ
もう逸(まのが)れない
心の重力圏へ
[Verse 2]
「正解」という標本箱に
収まらない感情群
笑われることよりも
無音でいることが怖かった
だけど理解はいつだって
時間差で訪れる
「好き」という不可逆性は
理屈を超える現象だと
[Pre-Chorus]
回避してきた昨日に
微かな祝福を置いて
[Chorus]
何層でも越境する
崩壊は再生の前触れ
その全てが固有振動
僕という証し、証跡(しょうせき)になる
赤道線のその先で
まだ燃えているなら
怖くないよ
もう借り物じゃない
[Bridge]
願望がまだ対流するなら
臨界まで抱きしめる
曇りのない観測で描く
未確定の明日を
[Final Chorus]
ただ、偏光する衝動を
生存の証左として
どんな暗部も透過する
僕でありたいと願う
悲嘆さえ推進力にして
駆け抜ける深紅未満
ねぇ、ありがとう
君が触れたこの位相で
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