2026.08.22 299 18
夏夜、風鈴、蝉時雨
「忘れたくないんじゃなくて/忘れてしまう日まで/大事にしたい」——過ぎることを前提に夏を抱きしめる104BPMのサマーポップ。透明なピアノと遠い風鈴、微かな箏の音が祭りの夜の空気ごと運ぶ。花火は消えるからきれいなのだと歌うサビで、喪失を惜しむのではなく通り過ぎる時間そのものを愛する視点へ着地する。
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歌詞
[Verse 1]
風鈴(ふうりん)がひとつ鳴って 言いかけたこと 風に消えた
朝顔(あさがお)の青い影 指でなぞれば 午後になる
ラムネの瓶に閉じ込めた 空は少しだけ遠くて
飲み干すたびに透きとおる 夏の向こうが見えた気がした
[Pre-Chorus]
永遠なんて 似合わないから
今日の光を 今日のままで
[Chorus]
夏よ まだ行かないで なんて言わないよ
花火は消えるから あんなにきれいなんでしょう
青く 青く ほどけてゆく
名前もつかない この時間
忘れたくないんじゃなくて
忘れてしまう日まで 大事にしたい
[Verse 2]
通り雨の軒下(のきした)で 紫陽花(あじさい)が息をしてる
濡れた髪を直すたび 知らない私が映ってる
水面(みなも)を泳ぐ金魚には 帰る場所など聞かなかった
どこへ行くかを知らなくても 泳いでいれば 夏だった
[Pre-Chorus]
残るものだけ 愛すのなら
季節なんて 愛せないでしょう
[Chorus]
夏よ もう行っていいよ 少し寂しいけど
風鈴の音も いつか思い出になるでしょう
淡く 淡く 滲(にじ)んでゆく
昨日と明日の あいだで
失くしたものを数えるより
ここにあったことを 覚えていたい
[Bridge]
祭りの灯(ひ)が 川へ揺れて
遠くで花火が ひらいて消える
一秒だけ 昼より明るく
一秒あとには 夜に戻る
それでいい
光はきっと
残るためじゃなく
照らすために あるんだね
[Final Chorus]
夏よ まだ行かないで やっぱり少しだけ
言ってしまった声を 夜風がそっとさらってく
青く 青く ほどけてゆく
浴衣の袖と 夏の夢
いつか今日さえ 遠くなっても
あの日はきれいだったと 笑えたらいい
花火が消えた そのあとの空も
ちゃんと 夏だった
[Outro]
風鈴がひとつ
鳴って
夏が少し
遠くなった
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