2026.01.08 12k 37
ちゃんと大人をやってる"ふり"
[Spoken Intro / Monologue]
ええ、問題ありません。
ちゃんとしてます。
少なくとも、
そう見える角度からは。
遅刻しないし
空気も読むし
言いたいことは
飲み込む用に加工済みです。
——つまり、
大人としての動作確認は
ひととおり終わっています。
[Verse 1]
名刺の文字は 間違えず
適度な距離で 笑って
「まあ、色々ありますよね」で
会話を丸く畳む
夢の話は 過去形で
希望は比喩に変換
現実的って言葉が
逃げ道になる午後六時
[Pre-Chorus]
余裕があるように
見せるコツだけ
やけに上手くなった
[Chorus]
I act fine, therefore I pass
ちゃんと大人を 演じてる
感情は常に
業務外に置いて
冗談半分の落ち着きで
自分を説得して
「これでいいんだ」と
今日も言い聞かせる
[Verse 2]
怒らない理由は
疲れるからで
許したわけじゃ
別にない
選ばなかった選択肢は
引き出しの奥で
静かに音も立てず
まだ息をしてる
[Pre-Chorus]
割り切りはいつも
合理的で
少しだけ 冷たい
[Chorus]
I smile well, therefore I stay
場を壊さない顔で
大人らしさを
更新し続ける
強がりじゃないって
言い訳しながら
本音だけが
時々 置き去りになる
[Bridge / Monologue]
ここで整理します。
問題は三つあります。
ひとつ、大人になると決めたこと。
ふたつ、大人っぽく振る舞えたこと。
みっつ、それに慣れてしまったこと。
……どれも、間違いじゃないのが厄介です。
[Final Chorus]
I pretend, therefore I function
社会的には 正常です
でも胸のどこかで
小さく手を振る自分がいる
ちゃんとしてる“ふり”の隙間で
まだ迷ってる声が
消えないまま
次の朝を待ってる
[Outro / Spoken]
大丈夫です。
問題ありません。
——ただ、
「これでいい」と
自分に言う回数が
少し、多いだけです。
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