2026.08.14 739 8
流転 ─ Amor manet
[Intro]
鐘(かね)が鳴る
名もない夜に
生まれたものは
いつか還(かえ)る
還るものから
また始まる
[Verse 1]
月の欠片(かけら)を抱いたまま
古い城壁(じょうへき)は夢をみる
百年ぶんの雨を受け
それでも薔薇(ばら)は咲いている
誰かが愛した窓辺には
知らない風が住みついて
祈りの跡も 傷の跡も
やがて同じ苔(こけ)になる
[Pre-Chorus]
失くしたものは
消えたんじゃない
形を変えて
遠くへ行った
名前を脱いだ
記憶たちは
夜の底から
また巡(めぐ)る
[Chorus]
流れて 流れて
すべては流転(るてん)
この身も この夢も
星屑(ほしくず)へ還る
それでも それでも
愛したことだけ
時の川を越えて
誰かの灯(ひ)になる
滅びは終わりじゃない
終わりは
次の扉
[Verse 2]
王冠(おうかん)は土に沈んで
剣(つるぎ)は赤錆(あかさび)に眠るだろう
誓いを刻んだ石碑(せきひ)さえ
いつか読めなくなるだろう
けれどあなたが笑った日に
揺れたカーテンの白さとか
指が触れた その一秒を
世界はどこかで覚えてる
[Pre-Chorus]
永遠なんて
ないからこそ
一瞬だけが
永遠になる
散った花びら
拾わなくても
春はその色を
忘れない
[Chorus]
流れて 流れて
すべては流転(るてん)
涙も 歓(よろこ)びも
海へと還る
それでも それでも
愛したことだけ
姿を変えながら
未来へ紛(まぎ)れ込む
別れは終わりじゃない
終わりは
次の名前
[Bridge]
もしも私が
灰になって
もしもあなたが
風になって
同じ空には
いなくても
どこかで一度
触れ合えるだろう
雨になって
土になって
芽吹(めぶ)きになって
歌になって
また誰かが
誰かを愛す
そのとききっと
私たちは
そこにいる
[Interlude]
Dies irae...
Dies amor...
Mors transit...
Amor manet...
[Final Chorus]
流れて 流れて
すべては流転(るてん)
文明も 神々も
夜明けへ還る
それでも それでも
愛したことだけ
滅びのその先で
新しい灯(ひ)になる
生まれて 別れて
巡って また逢(あ)って
名もなく 形なく
世界を渡ってゆく
だからもう
永遠はいらない
移(うつ)ろうからこそ
美しい
最後の鐘が
鳴り終わる頃
誰かの朝が
始まっている
[Outro]
花は散る
だから咲く
夜は明ける
だから深い
私たちは
留(とど)まれない
だから
愛せる
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