2026.08.05 261 6
きょうもいい日
トーストがきれいに焼けました、という朗らかな報告から始まり、一週間ごとに椅子と名前が静かに減っていく。手拍子とトイピアノの明るさを保ったまま世界の側が欠けていく構造が不穏で、最後には歌う本人の輪郭まで曖昧になっていく。
急にサイコな歌作りたくなっただけです
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歌詞
[Intro]
トーストがきれいに焼けました 窓辺の花も元気です 天気予報は晴れのまま きょうもいい日になりそうです
[Verse 1]
向かいのおうちの赤い屋根 きのうまでは青かったっけ
郵便受けには白い紙 宛名のところは空欄です
公園のベンチは三つあり いつも四人で座ってた
ひとり多いねと笑ったら みんな不思議な顔をした
[Pre-Chorus]
忘れものなら 駅に届けて
持ち主が来なきゃ 捨てましょう
[Chorus]
ラララ きょうもいい日 風がやさしく吹いている
名前をひとつ忘れても 暮らしはちゃんと続いてく
ラララ きょうもいい日 空はきれいな水色です
昨日と少し違うけど たぶん気のせいでしょう
[Verse 2]
商店街のお肉屋さん 今朝は更地になっていた
お店なんかはなかったよと 母はコロッケ揚げている
クラス写真のいちばん端 知らない肩が写ってる
顔はきれいに切れていて 手だけがこちらを向いている
[Pre-Chorus]
いなくなったら 片づけましょう
思い出なんて 場所を取るから
[Chorus]
ラララ きょうもいい日 チャイムが五時を知らせます
帰る家を忘れても 誰かが鍵を開けてくれる
ラララ きょうもいい日 街は静かで平和です
泣いてる声が聞こえても テレビの音でしょう
[Bridge]
毎週月曜 人数を数え 毎週火曜 椅子を減らして
毎週水曜 名前を消して 木曜あたりで慣れてくる
金曜 土曜 日曜日 誰かがいない一週間
カレンダーには来月がなく それでも予定を書きました
[Break]
「あの子はどこへ行ったの?」
「あの子って、だれ?」
「ほら、いつも一緒だった――」
いつも?
一緒?
だれと?
[Final Chorus]
ラララ きょうもいい日 風がわたしを撫でている
名前を呼んでほしいけど 名前がうまく思い出せない
ラララ きょうもいい日 みんな笑って手を振った
どうして窓の向こう側に わたしの部屋が見えるんだろう
[Outro]
トーストがきれいに焼けました 窓辺の花も元気です
椅子がひとつ余ってるけど
きょうもいい日になりそうです
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