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地図のない旅

十八で夜行バスに乗った朝から、川崎の工場夜景、札幌の雪、梅田のベンチ、金沢の雨まで。行く先々で見知らぬ誰かに差し出された一言が灯りになっていく漂流記に、アンプラグドなジャズ・マスロックが淡々と伴走する。

#jazz math rock#unplugged#drill barcarola#ad lib

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A journey without a map

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歌詞

[Verse 1] 十八(じゅうはち)で飛び出した朝 なじんだ町を出たあの日のこと 夜行バスの窓に映る 期待と不安が混ざった横顔だけ いまも覚えてる 渋谷のスクランブルでは 置いていかれるようなスピードに酔って 手帳に書いた夢を ひとつ消すたびに 少し大人になったつもりだった

[Chorus] 風に押され move along 名前も知らない街に寄りかかりながら 期待と挫折のあいだで 何度も道を引き返した それでも世界は続いていく 少しずつ心が削れながらも 誰かの優しさだけが 旅の灯(あかり)になっていった

[Verse 2] 川崎の工場夜景はきれいで でも寂しい夜ほど光は胸に刺さると知った 夜勤明けの午前4時 コンビニの駐車場で 缶コーヒーを恵んでくれた同僚の 「無理すんなよ」が心に沁みた

[Pre-Chorus] 孤独になれていくのは 大人なんかじゃないと気づいた ただ泣き方を忘れていっただけだ

[Chorus 2] 風まかせで drift away 拾った仕事の数だけ 自信も誇りも失くしていったけど ほんの一言で救われる夜もあった

[Verse 3] 札幌の冬は静かで 雪が全てを mute にしていった すすきのの交差点で 「帰りたい?」と自分に問うても 涙の代わりに白い息が ふっと消えていっただけだった それでも時計台の前で食べた肉まんの温かさは 今でも覚えてる

[Verse 4] 梅田の雑踏の中では どんなに落ち込んでいても 街のテンションに負けて 少しだけ救われた 仕事を辞めた晩 HEP前のベンチでひとり座っていたら 通りすがりの女子高生が 「ヘコんでたらあかんで!」と笑った 世界って案外あったかい

[Bridge] 金沢(かなざわ)の雨は静かに泣く方法を教えてくれた ひがし茶屋街を歩くと 湿った木の匂いが胸に刺さって 「ここでいいんじゃない?」という 知らない声が心の奥で響いた

[Verse 5] 広島港に沈む夕陽は 終わりじゃなくて始まりの色だった ただの通過点のつもりが 宿の主人の「ご飯(はん)食べていきんさい」で 張りつめていた糸がゆるくほどけていった

[Final Chorus] 風に任せ choose my road 旅は終わりじゃなくて ゆっくり自分を取り戻すための回り道だった 行き先よりも そこにいた誰かが 僕を救ってきたんだと 今なら素直に言える

[Outro] 旅の果てなんてどの地図にも書かれていなかった 「ここで生きる」って思えた瞬間が 僕のゴールになった